わたしの特技は、車に乗ったらすぐに寝れること。
目が冴えていても車に乗ると眠たくなってしまうし
15分程度の道のりですら、寝てしまうことも多い。

そのきっかけと作ったのは、誰でもないわたしの父である。

 

 

私が車を運転しない理由

 

 

父は運転が上手い。

小さなころから父の運転する車にばかり乗っていたからか、「普通」だと思っていた父の運転が上手いと気づいたのは大学生のころだった。

車を持っている友達と一緒にすこし遠出をしたとき

ブレーキを踏むタイミングや強さ
ハンドルの切り方など
全てが違うように感じたのだ。

決して友達が下手なわけではない。
ただ、父の運転は上手だったのだと気づいた。

思えば、家族でどこへ行くにも父の運転だった。

母の
「明日、大阪に買い物行きたいねんけど」という一言で
文句も言わず、いそいそと準備をし始めてしまうような父なのだ。

近場のスーパーにだって
母のコンサートの送り迎えだって
伊勢や出雲、那智勝浦にいくお参りにだって
全部、父の運転だった。

我が家の車は小さい軽自動車だけど、長距離でも父の運転だと全然辛くない。

今でも父の車に乗るとすぐに寝てしまう。

わたしが運転するのは、もっぱら原付だ。
必死にとった運転免許が、ただの身分証明書になっているのはもったいないと思うが
事故を起こさないよう、生活圏内の移動でとどめている。

 

今年の父の日は、何を贈ろう？

 

通勤で毎日車を運転している父だが
最近は休みの日は、外出を自粛して家にいる。

父の運転で買い物にいくことが楽しみだった母も、なんだか寂しそうで
はやくふたりがゆっくり買い物に行ける日が来ればいいなと思う。

 

 

今年の父の日は、何を贈ろう？

父とアレコレ買い物を楽しんでプレゼントするのも楽しそうだ。
心置きなく外出できる日が待ち遠しい。

 

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